最低限知っておきたいルール&マナー!新ぺリア方式?
親しい友人から、「ゴルフスクールのゴルフコンペに参加したら、『新ぺリア方式』って言われたけど何?」と質問されたので、投稿したいと思います。
※この投稿はオヤジの過去に参加したゴルフコンペの一例になります。ゴルフコンペによりオリジナルなルールやハンディキャップの決定方法など開催要領が異なりますので、実際にゴルフコンペに参加される方はゴルフコンペ開催者に詳細をご確認ください。
新ぺリア方式とは
「新ぺリア方式」とは、ゴルフコンペなどで多く採用されているハンディキャップ算出法で、ルールブックに定められている厳しいルールではありません。
プロのトーナメント中継をテレビで見ていても、解説者からは「新ぺリア方式」とは発言されないと思います。
ハンディキャップとは
そもそも「ハンディキャップ」って何?と言われてしまうかも知れませんね。
ゴルフでの「ハンディキャップ」 とはゴルフコンペや大会を開催する際に、出場者の誰でも優勝や上位入賞のチャンスがあるようにする制度(仕組み)です。
オヤジも色々なスポーツを経験してきておりますが、スポーツの世界では一番上手な人が優勝するのは当たり前ですよね。当然ですが、プロゴルフのトーナメントや、アマチュアのゴルフ競技に於いては、その大会中一番上手な選手が優勝することになります。
ゴルフコンペに関しては、 出場者の誰でも優勝や上位入賞のチャンスがあるように「ハンディキャップ」を採用していることが多いです。通常のゴルフコンペは競技会ではなく、会社やご友人グループとの親睦を深めることが目的のことが多いからと推測します。
例:
- Aさんは平均スコア80でラウンドします。Bさんは平均スコア100でラウンドします。
- 仮に、AさんとBさんのふたりでゴルフコンペを開催したら、Aさんが優勝することが多く、もしくは毎回Aさんが優勝かも知れません。そこでBさんにハンディキャップ20(スコアから20をマイナスする)を付与すると接戦になり、どちらが優勝するか分からないですね。
このように、「ハンディキャップ」を付与することで、ゴルフコンペの参加者の誰でも優勝や上位入賞のチャンスがあるようになります。
オヤジの参加していたとあるゴルフコンペでは、開催者側からの判断で各自に「ハンディキャップ」を付与され、これからご説明する「新ぺリア方式」を採用していないゴルフコンペもありました。ゴルフコンペ開催者により様々な決まりごとがありますので、都度ご確認は必要です。
オフィシャル・ハンディキャップ
ゴルフ会員権を購入され、メンバーコースをお持ちの方なら「オフィシャル・ハンディキャップ」を取得されている方も多いと思います。 「オフィシャル・ハンディキャップ」とはメンバーとなっているゴルフ場にプレーしたスコアカードを提出したりして、そのゴルフ場独自の「ハンディキャップ」を決定してもらう仕組みですね。
ハンディキャップ(新ぺリア方式)とは
ゴルフコンペに参加される方のすべてが「オフィシャル・ハンディキャップ」をお持ちであれば「オフィシャル・ハンディキャップ」をゴルフコンペの「ハンディキャップ」に採用すれば良いのですが、全員の方が「オフィシャル・ハンディキャップ」をお持ちではありません。
その際に、公平性を保ちながら各参加者に「ハンディキャップ」 を付与できるように考えられた仕組みが「新ぺリア方式」です。
「新ぺリア方式」の名称通り「新」と付いてますので、以前は18ホール中6ホールのスコアから算出する「ぺリア方式」がありましたが、より公平性を求めて作られた制度(仕組み)が、18ホール中12ホールのスコアから算出する「新ぺリア方式」ということになります。算出する対象が6ホールから12ホールに増えたことから「ダブルぺリア方式」とも呼ばれています。
ハンディキャップ(新ぺリア方式)の計算方法
■ハンデキャップ対象ホールの決定
仮に、ゴルフコンペ開催のコースがOUT/INとします。
まずは、OUTコース9ホール中6ホールのハンデキャップ対象を決定します。同様に残りのINコースの9ホール中6ホールのハンデキャップ対象ホールを決定します。
その際に、ハンデキャップ対象12ホールのパーの合計が48になるように選択します。
※ハンディキャップ対象ホールは「隠しホール」と呼ばれ、事前に公表はされずにプレーし、全員のプレー終了後に公表されます。
■計算方法
スコア合計: ハンディキャップ対象ホールの12ホールのスコアを合計します。
※ゴルフコンペの開催者の大会ルールにより、合計できる各ホールのスコアに上限が設定されることが多いです。
「ダブルパー縛り」や「トリプルボギー縛り」などと言われ、パー4のホールで10打の人は「ダブルパー縛り」の場合に合計できる上限は「8」、「トリプルボギー縛り」の場合に合計できるスコアは「7」になります。
ハンディキャップ(新ぺリア方式)=(「スコア合計」×1.5ー「パー規定打数」)×0.8 ※早見表にて確認します。
例:
パー72のコースで、ハンディキャップ対象ホールのスコア合計が50(2オーバー)の場合
ハンディキャップ:(50 × 1.5 ー 72)× 0.8 = 2.4
新ぺリア方式の暗算方法(概算)
早見表で確認できない場合は、ハンディキャップ対象ホールのオーバースコア(縛りを考慮する)の合計に1.2を乗することで、概算値は暗算できると思います。
例:
パー72のコースで、ハンディキャップ対象ホールのスコア合計が50(2オーバー)の場合
2オーバー × 1.2 = 2.4
という計算です。
グロススコアとネットスコア
ゴルフコンペ初心者の方が聞きなれない言葉に「グロススコア」と「ネットスコア」がありますね。
グロススコア: 実際にプレーされた打数
ネットスコア: グロススコアからハンディキャップをマイナスしたスコア
新ぺリア方式はこの「ネットスコア」で競い合い、優勝などの順位を決定することになります。
※ゴルフコンペでは「グロススコア」が最小な方(一番上手な方)には「ベストグロス賞」などを与え、栄誉を讃えているところが多いですね。
隠しホール
ゴルフコンペ開催者はスコア集計をゴルフ場に依頼することが多く、隠しホール(ハンディキャップ対象ホール)もゴルフ場にお任せすることが多いようです。ゴルフ場は何パターンかの隠しホールを決めていて、そのパターンから当日採用されると伺いました。